花 信 風                         ウグイス

「花 信 風」 花が咲いたと知らせる風が吹くという、綺麗な言葉だ、豆まきもとうに終わり、もうすぐ雨水春はもうすぐそこだ、・・・・。雨戸を明ければ粉雪の舞う朝であった。寒い、今夜は雪かな・・・・、と、この寒さは何なのか昨年もそう思った、冬枯れた玉川上水を散策する、霜のついた木々よりこぼれ見ゆる旭日が美しい、寒さ暑さも特別好き嫌いはないが、平凡な人間であるがゆえに、寒ければ寒いなりに春がまたるる、春よ来い、福も来い。等々、他愛もないことを思いながら、いつしか小料理屋の縄のれんをくぐった。あらっ、こんばんゎ・・・カウンターに座りイワシの刺身に温めの燗でコップ酒まずはグイっと飲み干す・・・・たまらぬこの喉越し寒い時は酒はやはり暖かにして飲むべし。今夜のお勧め茶碗蒸し食べてねと・・・・。ねえ~・・・外は雪よ大雪になるかもと、紬を着た女将がお泊りできるわよと私をからかう。


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むさし野に消えにし露の名残にや我のみ今も袖しぼるらん         『正岡子規』
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by hiro-0941 | 2011-02-17 23:58
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