過日、法事があり富士五湖の一つ河口湖に二日間在。秋桜の咲く湖畔に佇む・・・・花を揺らす風が何ともいえずひんやりとす、湖を横切るモーターボートが秋の風情には似合わない、霊峰富士が少し白雪を抱き始めた。ススキの路道をひたすらに走り抜けると、またマウント富士が見える。どこを走っても富士が見える最高の景勝の地だ。ここに先日亡くなった、義理の母が眠る菩提がある。秋晴れの日に、納骨の儀終了。焼香の煙り・・・・満開の秋桜・・・キンモクセイの香り漂い・・・富士を望むこれほどの景勝の菩提はあるまい。ともあれ、おん御霊安らかにと合掌・・・。
うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも 万葉集