晩秋・・・・・。なんと響きのよい言葉であろうか、もう私の住む市街地までもが、錦秋に彩られて街を歩けば実に色鮮やかな紅葉を目にする、この晩秋から初冬にかけての季節が私には一番大切に思えてなりません。
今月初旬より何かが慌ただしく過ごしてしまった、心身ともにかなり無理をしたこともあって過労極まりてしばし休息を余儀なくされた。ともあれ無理は禁物、もう若くはないと、私自身心身ともにまだ若いと思っていたのだが、壮齢を重ねた年齢、寄る年波には勝てないと。枯れ葉舞い散る遊歩道・・・・、路道に歩けば、もうそろそろ冬支度かな。
『来むと言ふも来ぬ時あるを来(こ)じと言ふを来むとは待たじ来じと言ふものを』 万葉集
「大伴坂上郎女 」
万葉集の女流歌人・・・徒然に想いまた思う相聞の有名な歌である、晩秋の夜にふさわしい。
現代語釈
『あなたは来ようと言っても来ない時があるのに、ましてや、来ないだろうと言うのを来るだろうと待ちはすまい。来(こ)まいと言っているのだもの。』