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終  霜(しゅうそう)           メジロ

 四季は廻り来る、立春も過ぎ、ただ春を待つのみなのだが、昨夜からの雨も上がり今朝の爽やかな空気は、このオゾンがいっぱい含んでいるような、独特の匂いのする何とも云えぬ早春の感じがした。何せ二十年ぶりの寒さというからそう簡単には暖かくならない、朝同じ時刻なのに日差しが変わってきている。その穏やかな日差しを受けながら郊外を散策してみる、わが目に触れ感ずる草木木々は、蕾はあるもののまだ赤茶けた木肌色合いのまま、かたくなに冬の装いのままである。春を意識するという気配も感じず、ただ木漏れ日のみが幾分早春の感有りと云ったところであろうか。


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 『遠山に 日の当たりたる 枯野かな 』   高浜虚子
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by hiro-0941 | 2008-02-27 23:43

二月の雨            ミヤマホウジロ

先日の大雪の日に・・・・。時雨れ行く夕刻、足早に駅に向かい家路へと急ぐ、ホームにて電車を待つ間に冷たい冬の雨からみぞれ交じりになっている、今夜は降り積もるかな・・・・。明日は休みゆえ、いつもの小料理屋の暖簾をくぐった。女将がにこやかに「あらぁ・・・・タラが美味しいのよ、湯豆腐の方が温まるかなぁ~どちらにします?」ビールを注ぐ白い細腕が、着物の袖口より見え隠れしている。お通しが菜の花のお浸し嗚呼これぞ早春を感じる・・・。帰り際私の隣に座って「ねえ~・・・今度のバレンタインデーにこられる?」と、女将のほつれ髪が、紅に絡んで何か艶めかしい、酔いすぎたかな。

誰の歌かは忘れたが 『今宵 拭いとられる紅を 薄く引く』 この歌が酔いが回る胸の鼓動の中で駆け巡っていた。


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『道を云はず 後を思はず 名を問はずここに恋ひ恋ふ  君と我と見る 』  与謝野晶子
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by hiro-0941 | 2008-02-25 23:39

雨  水          ベニマシコ

小春日和の一日、穏やかな無風状態の午後枯れ芝生の上で温かさを感じ、ほころび始めた梅を眺めながら、少し長めの昼休み。それも束の間夕方ともなれば、かなり冷え込んでくる。
今年の寒さは約二十年ぶりとのこと、立春も過ぎ早、雨水、日本語はなんと情緒豊かな言葉が多いのだろうか、先日の冬の冷たい雨も、必ず温かさをもたらしてくれる雨であった。季節は確実に春へと足音が遠くからではあるが聞こえてきている。
雨水とは、今まで降った雪や氷が溶けて水となり、雪が雨に変わって降るという意味、この頃から雨水ぬるみ、草木の発芽を促し、萌芽のきざしも見えてくると言われている。昔より、農耕の準備などは、この雨水を目安として始めるとされてきたのであろう。


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『ここに三とせ 
   人の名を見ずその詩よます過すは よわきよわき心なり』

『椿それも 梅もさなりき 白かりき 
                 わが罪問はぬ 色桃に見る』

                                                与謝野晶子
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by hiro-0941 | 2008-02-19 23:01

早   春           ベニマシコ

街々に残っていた雪もやっと解け始めた、日陰や、掃き寄せた雪の塊も小さくなっている。しかし相変わらず冬将軍のいたずらか北風がかなり冷たい。そんな日々、涼やかに微笑み私を見つめているその人・・・・、いつものお礼にとプレゼントを頂戴した。私の心の片隅の何かが弾けたような思い、胸がキューンとときめく、白くか細い手、いつまでも繋いでいたいと思う・・・・一日心騒ぐ時間が過ぎた。窓越しより漏れる柔らかな午後の光の中で、振り返りて涼やかな眼差しは又、私を見つめた。


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 『風をいたみ岩うつ波のおのれのみ くだけて物を思ふころかな』      
 
 『あひみての後の心にくらふれは むかしはものをおもはさりけり』      百人一首
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by hiro-0941 | 2008-02-15 23:44

雨  水          ヤマガラ

 雪の日に、一日のんびりと物思いて徒然草なんぞ目を通してみた。若い時と歳を重ねた、今とは大幅に思うことが違ってくる。不思議なものだ。


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つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。


雪のおもしろう降りたりし朝(あした)、人のがり言ふべき事ありて文(ふみ)をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事(かへりごと)に、この雪いかが見ると、一筆のたまはせぬほどのひがひがしからむ人の仰せらるること、聞き入るべきかは。かへすがへす口惜しき御心なりと言ひたりしこそをかしかりしか。
 
 今は亡き人なれば、かばかりの事も忘れがたし。

                                     『徒然草   第三十一段』
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by hiro-0941 | 2008-02-14 22:11

白梅        メジロ         

体が重たい、わが胸に何かがつっかえているよう体調すこぶる悪い一日、久々の休日というのに出かけたい気持ちを抑え休息を兼ねて自宅に在。
先日の雪は関東地方にはふさわしい、いつもながらのべた雪となってしまい、朝方かなりの雪が積もってはいたが、気温も上がってきたせいもありアスファルトの道路は、日中の日のあたる内に乾いてしまった。
毎年なのだが時期を逸してしまい雪絡みの何かが撮影できないでいる、いづれはと思いつつ・・・・。


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  『梅が枝にきゐる鶯春かけてなけどもいまだ雪はふりつつ』

  『心ざしふかくそめてし折りければ消えあへぬ雪の花と見ゆらむ』
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by hiro-0941 | 2008-02-11 20:22

枯れ木に        モズ

春を待つこの季節に、雪が降るやはり春が待ち遠しい、体調優れぬ為かこの雪を楽しむどころか・・・一日何するとはなしに終わった。降りやまぬ雪を障子越しに時折見つつ、寒さも手伝ってか、人恋しく思えてならぬ。この次の休みまでには風邪も治るだろう、そうしたら温泉宿にでも行ってみるか。『雪深いですが今年も是非お越しください』との年賀葉書があった。


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  『夕暮に物おもふことはまさるやと 我ならざらむ人にとはばや』

  『黒髪のみだれもしらずうちふせば まづかきやりし人ぞ恋しき』    和泉式部
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by hiro-0941 | 2008-02-05 23:05

ピラカンサ          メジロ

立春も過ぎ先日の豆まきで、また一つ歳を数え重ねた。湿った雪が節分に彩りを添えたのではなかろうか、一日で屋根に積もった雪が滑り降りてしまい、何とも淡い雪になってしまった。風邪気味気管支炎の体を押し近隣を散策したが、足もとがべちゃべちゃして早めに帰宅してしまった。山茶花に降り積もった雪景色なんぞを期待してしまったが・・・。くすんだ蝋梅が何故か一層寒さを誘った。風邪薬と一緒に雪見酒・・・・甚だ酒が苦い。これでは風邪はいつまでも治らん。

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  『夕されば衣手寒し高円(たかまど)の山の木ごとに雪ぞ降りける』   

  『我が恋はむなしき空にみちぬらし思ひやれどもゆく方もなし』    

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by hiro-0941 | 2008-02-05 22:18

横位置            シメ

「なぜ縦位置の写真ばかりが多いのですか?」と、尋ねられた。「馬鹿の一つ覚えみたいなものですよ」と。

商用も兼ねて久々に、銀塩カメラのプロカメラマン宅にお邪魔した、十代の頃に銀塩カメラの一眼レフの素晴らしさを私に教えてくださった方である。「我々の業界もデジタルカメラの時代になってしまった。フルサイズ5Dを使っているよ、大判デジタルはかなり厄介なので手が出せんよ、PCから、ソフトおまけに、オペレーターまで専属で用意しないと、CM・広告業界ではやっていけない別途でかなりの出費となる、冗談ではなく君がやってくれるといいのだが」午前中の一・二時間のお邪魔と思って来たが何のことはない午後の三時頃までゆっくりとしてしまった。


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『さりげなく言ひし言葉は さりげなく君も聴きつらむ それだけのこと』

『非凡なる人のごとくにふるまへる 後(のち)のさびしさは 何にかたぐへむ』

                                        石川啄木
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by hiro-0941 | 2008-02-02 00:04

木漏れ日           ルリビタキ

玉川上水沿いを歩く、霜が降り朝日が木々に残る枯葉を美しく表現している。深々と冷え込んだ朝ではあるが、時間がたつにつれて、枯れ木の林より、朝日の柔らかな木漏れ日が更に美しさを増してくる。木蓮の蕾も、こぶしの蕾もまだ固く、枯れ木の中から静かに開花の時を待つこの季節、私の大好きな冬枯れの情景の一つといえよう。肩を寄せ合い歩く、互いに好きよと呼びつつ昔の街並みが今ここにある。赤レンガのカフェーも昔と変わらぬままに。


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 『木がらしや 東京の日の ありどころ 』 

 『武蔵野を 横に降るなり 冬の雨』    夏目漱石     
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by hiro-0941 | 2008-02-01 22:58