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大菩薩峠、在          スバル

奥多摩、青梅街道から大菩薩峠へ更に塩山、勝沼へと抜ける路、毎年この季節に車を走らせる。しっとりとする小雨の中新緑・青葉がことのほか綺麗に輝いていた。夜空を眺め遥かなる銀河へと思いを馳せるのが毎年の恒例でもある。生憎二日間とも雨、曇り空の塩山、甲府の滞在となる、なつかしき甲斐路の山々も梅雨空の中に在った。まる二日間温泉につかり久々に鋭気を養ったと実感をす・・・・。

 もうかれこれ二十五年以上も前のことになるが、初めてこの町に滞在した朝、旅館を出て街の散策に出かけた時に『喫茶・論(ロン)』・・・・「モーニング・コーヒーあります」と、マジックで書かれた看板、殺風景なひなびた町はずれの喫茶店に入った、朝の8時半ごろであったろうか店内は明かりが落とされていて、薄暗さを感じたのは気のせいだろうか?休日というのもあってか客が私一人であったと記憶している。店奥の暖簾越しに女性がカウンター席へ座るように勧め・・・出された水を飲みながら湧水のような美味さを感じる、
コーヒーだけを注文したがなぜか無理やりモーニングセットが出された、分厚いトーストとゆで卵が印象的であった。「田舎だから値段は一緒よ!」・・・・。休日にスーツを着ているよそ者が珍しいのか、この店のマスターなのか女主がいろいろ尋ね聞いてきた。仕事の内容を説明するとすぐに分かってくれた、この女主が私のこれから二年余り滞在する宿舎近くの料理屋の女将であった。



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  逢いたきひとのあれども 逢いたき人は四十路すぎ
  わがそのかみ知るひとはみな四十路すぎ
  四十路すぎては何のをとめぞ をとめの日のありしさえ
  さだかにあはれ 信じがたきに
                                          『室生犀星』
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by hiro-0941 | 2008-06-30 23:18

  夏   山         ブッポウソウ

 梅雨の晴れ間の先日、親しくしている里山の主の誘われて、奥多摩方面に出かけた。五日市街道や青梅街道の街道沿いに咲く紫陽花がことのほか綺麗、幾度かの雨に洗い流されたかのように輝き色鮮やかである。清きせせらぎを聞き、どこまでも何処までも見渡せば緑深き新緑・・・・見上げれば山間の中にわれ一人佇みて、何か一句歌いたく思う。小さな川原にてバーベキューを用意してくださり恐縮、・・・奥多摩の銘酒「沢の鶴の樽酒」を頂戴す、清流で冷やしたこの酒は本当にうまい!!!。主のご子息が釣ってくださった岩魚やヤマメをおいしく頂戴し、お土産に秋に漬けたカリン酒が上出来とのことで返す返すも頂戴した。

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 『雲の峰 雷を封じて そびえけり 』           夏目 漱石


 『涼風の 曲がりくねって 来たりけり 』         小林 一茶
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by hiro-0941 | 2008-06-24 23:03

夏の山里            キビタキ

一年ぶりにて山間の里の宿に在。心身ともにリフレッシュしたのだが、虫刺されのかぶれがひどくとても憂鬱な一日。


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『夏山の木末(こぬれ)の繁(しじ)に霍公鳥(ホトトギス)鳴き響むなる声の遥けさ』

                               久しぶりに万葉の歌人『大伴家持』
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by hiro-0941 | 2008-06-09 22:36

梅雨入り                   コルリ

長い梅雨の始まりの予感、何と10年ぶりとのこと、寒い一日降り注ぐ雨を眺めていた。

それは、 春まだ浅き弥生三月初旬、里山の主に誘われて二年越しの約束、文豪の里「吉の梅郷」に在、早朝バス停に降り立つと車中が暖かかったせいもあるが、肌寒くいやかなり寒いと感ずる。ピーンと張りつめた山間の里の独特な空気、なだらかな丘陵地帯に梅園が広がっているのが遠くに見え、満開の梅が色淡く咲いている。農夫がたき火をし朝もやにその空気が漂い平穏なる農村の風景が眼下に広がり、梅の香りがどこからか漂って来る。山間の清閑な冷気が漂う文豪吉川栄治記念館にて、しばし大文豪に深く思いを馳せる・・・・・。


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梅の香り豊かな梅園にて昔の乙女たちもいっそう美しく見える、梅を見ながらの酒盛りは寒すぎた。楽しく語らい過ごすも束の間の時間が過ぎゆく、新緑の時期にまたお会いしたいと再会を約束し宴もお開きとす。山間の為か日が傾くのも早い、見上げれば青空がやや茜色に色染めつつある帰路の時刻 、「まぁ~綺麗!見て・・・」と振り返り見れば指さすその向こうには 、八重紅梅の枝先に綺麗な夕月が掛かっていた。
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by hiro-0941 | 2008-06-03 22:58