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立   秋         サ   ギ

異常気象のためか、今年は早めに秋めいてきたような感じがする。集中的に豪雨が襲って来るうかうかと酒なんぞ飲んではいられなくなってきた。激しい雨と雷鳴のなか盛り場の明かりを横目にタクシーを拾う、時には真面目に家に帰るべし。この一週間ほど秋の長雨を想わせる気候でもある。町の商店には無花果(いちじく)が並び始め、秋が近付いて来ている。我が心に何か誰をか思うものも有りし・・・・本日、今日一日休日、何するとはなしに雨の空模様を眺めて一日が終わった。




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九月のしぐれの雨の山霧のいぶせき我が胸誰を見ばやまむ              『万葉集」
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by hiro-0941 | 2008-08-31 20:42

弔  い           SAO-no4

  葬送の儀

先日、この暑さが一段落した頃、私の上さんの母親が亡くなった。享年八十四、・・・荘厳にして粛然たる葬送の儀であった、連日の酷暑が続いていたため、私の母親のほうが早く逝くのではと不謹慎ながらも思っておった矢先である。一男四女の義理の母 その三女が私の上さん、他に孫は居るのだが此処に、唯一、二人の孫娘が居るため、本当によく我が家に遊びに来ては供に旅行にも出かけた。亡き義理の母の人柄が偲ばれるのか、お通夜・葬儀告別式ともに猛暑日ではなく、なんと凌ぎ易い気温の中、故人自らが弔問客に配慮したような形で滞りなく終わった。遺族及び親族また近親者には生前の固い契が断ち切られる此の悲しみの情は限りなく深く・・・読経・焼香・出棺さらに荼毘に・・・嗚呼・・・嗚呼・・・落涙はその無常の落涙は滝の如し。
 火葬場に着くと見上げれば雲の合間より何と澄み切った青空が・・・遥かなる大宇宙へ義理の母が今溶け込もうとしている・・・・。荼毘に伏される間、待合室の窓より覗く青空、一陣の秋風が義理の母を今まさに大宇宙へと運ばんとしている・・・・嗚呼・・・我が惜別の情此処に合掌・・・。



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以前にも引用したが方丈記より抜粋

 知らず、生れ死ぬる人、何方(いずかた)より来たりて、何方へか去る。また知らず、仮の宿り、誰(た)が為にか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その主と栖と、無常を争ふさま、いはばあさがほの露に異ならず。或は露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。或は花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども夕を待つ事なし。


現代語訳

 私にはわからない、いったい生まれ、死ぬ人は、どこからこの世に来て、どこへ去っていくのか。またわからないのが、一時の仮の宿に過ぎない家を、だれのために苦労して造り、何のために目先を楽しませて飾るのか。その主人と住まいとが、無常の運命を争っているかのように滅びていくさまは、いわば朝顔の花と、その花につく露との関係と変わらない。あるときは露が落ちてしまっても花は咲き残る。残るといっても朝日のころには枯れてしまう。あるときは花が先にしぼんで露はなお消えないでいる。消えないといっても夕方を待つことはない。

                                                    
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by hiro-0941 | 2008-08-26 23:41

      祭    り

その日の町の中は祭りだった・・・いつもの小料理屋の女将から毎年、毎年誘われていたが、人混みは本当に苦手なのだが、断りきれずに撮影も兼ねていって来た。「お酒も飲んでお泊まりできるようにと板さんが運転してくれるって・・・・私も踊るのよと・・・姥桜の写真は撮らないでね。」等々私をからかう女将、6月の激しい雨の時に、鰹のたたきで一杯やりながら今年の祭りは行ってみようかと約束をした。・・・・店の灯を落とす時刻ともなると、私の隣に座りサービスのおビール飲んでと、ワイカラーの指先がビールを傾ける、・・・・肩が触れ合うほどに近づき、「ねぇ~お祭りが楽しみだわ」と、淡い香りを残して暖簾をたたみ始めた。
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河童の恋する宿や夏の月

朝がほや一輪深き渕のいろ           与謝蕪村
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by hiro-0941 | 2008-08-11 23:02

田    舎                   キビタキ

もうすぐ八月の旧盆・・・・先日七月のお盆で田舎へ墓参りを兼ね、父母を訪ねる。今年の初めよりわが母の体調思わしくなく、なるべく時間を取り顔見世に伺っている。
青き稲のあぜ道を見たいと母が云う・・・齢八十二の母・・・・・。誰人もその昔は、母の胎内より生まれおち、その力強き母と云う名のかいな(腕)に抱かれて乳を飲み戯れ遊んだ・・・・若い頃はあんなに気丈であったが、昨年風邪をこじらせ肺炎にかかり、かなりの体力を消耗し依頼車椅子の生活が、全般の介護を要するようになってしまった。ボケもなく元気でいるのが私にとっては何よりだ。東京の小石川と云うところからこの田舎町に嫁いできてはや六十数年・・・・小中学生の頃は夏休みともなれば母の実家、東京へとよく遊びに行った。今となって思うことは都会育ちの母がよくこの田舎町へ嫁いできたものだと・・・・。その母が田んぼのあぜ道を見たいと・・・果たしてその真意は、片田舎とはいえども、真夏は真夏として暑い・・・・青草の匂い、蛙の鳴く声これがいいんだよね・・・と、笑顔皺に汗が光る。


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みちのくの母のいのちを一目(ひとめ)見ん一目みんとぞただにいそげる   斎藤茂吉

客を待つ 夏座布団の 小ささが                             高浜 虚子
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by hiro-0941 | 2008-08-03 22:07

避   暑                          薔薇星雲

玉砂利が打ち水され、しっとりと竹笹にも打ち水され、店内には風鈴も涼やかな演出、友人達に誘われて納涼を兼ねて静かな場所でビールを飲みながら蕎麦などを食べに・・・・。話題は常ながら、ガソリンが値上がっていったいどこまでか!!怒りのトークから始まる福田内閣はもう無理だろう…・。等々。さらに話題はこの茹だるような暑さは如何?日本の夏も年々暑くなって来ているのが、地球温暖化の状況ではないと、あるシンポジュウムに参加してきた友人が、興味深い話をしてくれた。詳細は割愛するが・・・・。地球誕生46億年・・・その地球ももう老年期に差し掛かり壊れゆく運命にあると・・・・。よって地球そのものが冷え切ってゆくのではなくかなりの熱を持ちながら壊滅しゆく運命ではなかろうか。CO2がどうとかオゾンがどうであるとかといった次元ではないのでは…・。冷のそば焼酎の旨い事ちょいと飲みすぎたか・・・・店を出る頃どこかで花火のドーンドーンと胸を突く大きな音そうか今日は隅田川の花火か・・・。

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ホームにて 友を待ちつつ 遠花火                      堪五郎

涼しさの 肌に手を置き 夜の秋                         高浜 虚子

夏の夜の あけ残りけり 吾妻橋                        正岡 子規
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by hiro-0941 | 2008-08-03 21:15