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北越・北信                   ビンズイ

珍しく早起きし冬枯れた湖の畔、岳樺(ダケカンバ)の黄色い落ち葉を踏みわけつつ散策、ひんやりとした空気が昨夜の宿の温もり、酔いの残る頬に心地よく・・・・、湖畔縁のレストランカフェーにて熱いコーヒーを飲む・・・・。隣の席から白魚の指より漏れ出でる煙草のけむり漂う、私はタバコを止めて久しいが、時折条件によってはこの香りがたまらなく、特別にタバコを吸いたいというのではないが、私の心の何かを刺激することがある。何なのか、ただ何となくだ。この煙嫌ったわけではないが、テラスに出てもよいというのでコーヒーのお代わりを注文。それにしてもこの晩秋から初冬にかけての北信の山々は侘しい。何か一抹の不安さえわが胸に過ぎる。


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山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば


寂しさに宿を立ち出でてながむれば いづくも同じ秋の夕暮れ      『 百人一首 』 
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by hiro-0941 | 2008-10-29 00:25

北信へ                         フクロウ

久々に北信へ赴く・・・・、もうすでに山々は薄っすらと白雪を抱き始めていた。ほんの数日前までは素晴らしい紅葉の山々が見えたのですよ、と。お茶を入れる宿の女将が、もう山も冬枯れてるわ・・・・・。おひさしぶりでしたねぇ~・・・・少しお痩せになりましたか?と・・・・。くすっと笑い・・・・いつもと変わらぬ小千谷の紬を着こなしている清楚な女将がほほ笑み返す、少しお寒いですか?お風呂湧いてます温まってくださいね。
宿から戸外を見れば紅葉の散り残るもみじ葉が数枚、寂しさが募る、湖畔の高台の小さな宿、夜半酔いも回り・・・・窓を開ければ遠くに下限の月、虫の鳴く声も絶え絶えに聞こゆ・・・侘しさがたゆたう、露天風呂から湯浴みする音が夜の静寂(しじま)に響く・・・・。久しぶりに訪ね来てよかった。嗚呼・・・肌寒いがゆえに熱燗が旨い。

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山あれば山を観る  雨の日は雨を聴く
 
春夏秋冬  あしたもよろし ゆふべもよろし

                                          『山頭火』
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by hiro-0941 | 2008-10-28 22:40

秋日和(あきびより)          キビタキ

「素晴らしい秋の日こんな日は年に何日もないのよね、大切に過ごしたいわァ~」と、・・・・この数日間何と過ごしやすいことか、それぞれに秋の思い出が繰り返し思い出されてならない、明日からは雨模様とこの雨にて紅葉も一段と進むに違いない。また錦秋に染まる黒姫山の麓まで足を延ばしてみるか?・・・・誰か待るるひと(女人)何処にか・・・。


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日本酒が旨く、うますぎて深酒をしたようだ。めまぐるしく秋の夜更けに贖えることなき若気の至りの思い出が、侘しき虫の音とともに甦る。



 許したまへ あらずばこその今のわが身
                うすむらさきの酒うつくしき         『与謝野晶子』

吹く風のたよりは聞かじ 荻の葉の乱れて物を 思ひもぞする    『樋口一葉』
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by hiro-0941 | 2008-10-23 00:29

秋   灯 (しゅうとう)               キビタキ

先日の満月の日に、夕刻空を見れば曇り空この月が見ることができぬか、残念、突然の雨この季節に夕立の如くに降り始めた、何たることかこの異常気象は!帰りの時刻の頃にはすっかり晴れ渡り見事な満月が、煌煌と冴え渡る秋空の満月・・・・月夜の晩だ一杯飲みたい。やはり行先は小料理屋へ・・・・・・本日より三日間、都合によりお休みいたします。と、・・・・なんと。


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何と侘しき秋は孤独(ひとり)今宵の月を眺めん・・・・・。   以下屋台で一杯飲みながら鉄幹の歌が解らぬままに思い出されてならなかった。何かの折にこの歌の謂れを書いてみたい。

          人を恋ふる歌   「与謝野鉄幹」

妻をめとらば才たけて  顔(みめ)うるはしくなさけある
 
友をえらばば書を読んで 六分の侠気四分の熱


           「中  略」

わが歌ごゑの高ければ 酒に狂ふと人は云へ

われに過ぎたる希望(のぞみ)をば 君ならでかは誰か知る
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by hiro-0941 | 2008-10-21 00:34

錦       秋                 キバシリ

槿(むくげ)の花が咲き残るバス停の小さな待合室・・・・昨夜からの雨で金木犀が散り遊歩道はオレンジ色に染まっていた。微かに金木犀の香りが哀愁を帯びて待合室の中に香る。秋・・・・だ。・・・・・何気なく何となく心乱れてみたいと思う・・・・。


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昔の恋を思ひねの 夢のまくらに香りゆき
   たまも消ゆべくわび人の なげく涙を我は見じ

されば深山の楓にか 千入にそむるくれなゐの
   もゆる思ひのある君と 頼める我の違へりや

                                             『与謝野晶子』
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by hiro-0941 | 2008-10-20 22:17

初   秋                キビタキ

毎年のことではあるがこの時期本当に街々を歩くと木漏れ日が美しく、秋と云う風情に彩りを添えている。先日雨上がりの夜に夜景の撮影をしながらついつい時も忘れて徹夜をしてしまった。何年振りかなこの徹夜・・・全く歳甲斐も無くとは思ってはいるが、翌日と、その翌日も体調優れぬ、やはり歳には勝てない・・・。そんな気だるい休日の昼近く、いつものように友人から今回は箱根の芦ノ湖のバンガローまで行かんかと誘いがあり徹夜の件もあり、上げ膳据え膳の約束で助手席に乗りイザ箱根へ・・・・。紅葉狩りもまだ先だというのに何と云う混雑か。

ここ芦ノ湖湖畔も紅葉は当然のことながらまだ先、青々としたもみじ葉が美しく、木々の合間より漏れ出る光・・・木漏れ日の美しさとはこのことか!!温泉につかりやっと徹夜の疲れも解放された感じがある。カメラを忘れた、なんたる大失敗…・・星空が綺麗なのをついぞ忘れていた。ともあれ友が用意してくれたバーベキューで一杯バンガローテラスにて楽しい一夜となった。


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雨晴れて清く照りたる此の月夜(つくよ)また更にして雲なたなびき    

                                                  『大伴家持』
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by hiro-0941 | 2008-10-15 00:13

秋  霖(しゅうりん)             キビタキ

今年夏ももう終わろうとする頃、9月の初旬、秋霖に煙る都会の街を眺めていた。日中の汗ばむ暑いなか少し汗をかきべとつく素肌にこの夕方の秋の雨が心地よく感じる・・・・。濡れたアスファルトの歩道に花壇に咲いていたサルビアの花びらが少し散り始め、秋雨の中足早に小料理屋へと急いだ、特別な意味合いもないのだが、酒飲みの悪い癖なのかもしれない。少し遅くなっての時間ではあるが見慣れた暖簾をくぐり、熱燗を注文した。あらっ!珍しく熱燗でよろしいの?もうそろそろ私の体も秋支度ですかな。と冗談交じりにカウンター席につくと、色よく赤らんだ鬼灯(ほおずき)が飾られている、なんとも夏の終わりを感じさせる雰囲気がある。女将のちょっとした気配りなのか・・・。「せつないねぇ~もうすぐ秋ね・・・・日も短くなるわ毎年の事・・・。」・・・・イナダの刺身が旨い。

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君に恋ひ萎えうらぶれ我が居れば秋風吹きて月かたぶきぬ

よしゑやし恋ひじとすれど秋風の寒く吹く夜は君をしぞ思ふ    万葉集 詠み人不詳
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by hiro-0941 | 2008-10-14 23:25

仲秋の候            富  士  山

過日、法事があり富士五湖の一つ河口湖に二日間在。秋桜の咲く湖畔に佇む・・・・花を揺らす風が何ともいえずひんやりとす、湖を横切るモーターボートが秋の風情には似合わない、霊峰富士が少し白雪を抱き始めた。ススキの路道をひたすらに走り抜けると、またマウント富士が見える。どこを走っても富士が見える最高の景勝の地だ。ここに先日亡くなった、義理の母が眠る菩提がある。秋晴れの日に、納骨の儀終了。焼香の煙り・・・・満開の秋桜・・・キンモクセイの香り漂い・・・富士を望むこれほどの景勝の菩提はあるまい。ともあれ、おん御霊安らかにと合掌・・・。


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うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも  万葉集
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by hiro-0941 | 2008-10-06 23:19

東京タワー

この三カ月幾度となく、夜景のロケハンを兼ねて東京都内を、時間を刻んで明け方近くまで数ヶ所回った。外環道路から遠目には様々に見ていたが、近場で見ると驚きの様変わりであった。首都高速道路も幾度となく回った。・・・東京駅・外苑・皇居・外堀通り、・・・日比谷・銀座と少し時間をかけて歩いた。特に銀座・日比谷は懐かしく時間を忘れて散策に歩く、
あまり良くない画像で恐縮、もう少し勉強の余地がありそう、いや技術を磨かねばならぬと痛感夜景はもっともっと美しく綺麗、きれいなものを綺麗に撮影したいと思う。


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秋風の吹きにし日よりいつしかと我が待ち恋ひし君ぞ来ませる    万葉集
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by hiro-0941 | 2008-10-06 22:27