<   2009年 01月 ( 9 )   > この月の画像一覧

冬 ざ れ                         アオジ   

早いもの年初めのこの一か月も、終わろうとしている、ふと何をしていたのかと昼休みあれやこれやと振り返る。
「智に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さを)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」・・・・夏目漱石の草枕冒頭の一節。しばし考えることも多く、どこぞ暇を見つけぶらりと旅に出てみたく思う・・・・。静かな場所で、ゆっくりと本でも読みたいと無性に何かが私を駆り立てている・・・・。明日は休み一日雨模様とのこと、図書館にでも行ってみるか。


d0107950_094456.jpg




私の記憶のなかの漱石の歌であったと思う

『水仙や根岸に住う薄氷』   夏目漱石
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-30 00:16

粉    雪                       ミコアイサ

早朝よりどんよりとした空模様、自宅から事務所に着くまでにはちらちらと粉雪が舞う、何処となく風情がある粉雪、東京にいる人間だけだろう雪に関して風情があるなどと言ってるのは、降り積もるほどではなさそうだが、寒々とした一日になりそうだ、仕事の前のわずかな時間、熱いコーヒーを飲むのが毎日の日課・・・・事務所三階の窓辺より見る冬枯れた情景は、晩冬という言葉がぴったりだ。
昨年末一二月の初旬私の事を気気遣う便りが届いた、「宿の庭も降り積もる雪のなか・・・・、お体いかがですか、ご友人の方より聞き及んでおります、・・・・時節柄お酒の席ご注意されますよう念じております・・・・・暖かくなりましたら是非お越しください」

d0107950_22495599.jpg


いくたびも雪の深さを尋ねけり   子規

口に袖あててゆく人冬めける  虚子
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-29 23:02

風    花                       ミコアイサ

昨年は閏年アメリカ大統領選挙の年でもある、昨年末より今年の年頭に至るまで、大変な盛り上がりであった。先日のオバマ大統領演説は、私がもしもアメリカに滞在をしていれば、間違いなくあの200万人の聴衆の一人になっていたに違いない、因って何としても生の声をと思いつつ深夜2時テレビの前に向かっていた。
『この日に我々が集ったのは、恐れではなく、希望を選んだ・・・・・。』
『我々は立ち上がり、ほこりを払い、アメリカ再建・・・・・。』
『なぜ約60年前なら地元のレストランで給仕されなかった可能性のある男の息子が、こうして皆さんの前で宣誓式に・・・・。』
歴史に残る黒人大統領の就任である、「奴隷解放の父」と呼ばれる第16代アメリカ合衆国大統領リンカーン・・・・奴隷解放宣言より約150年・・・・かのケネデイもいた・・・またバスボイコット運動のローザパーク女史・マーチン・ルーサー・キング牧師等々、打ちひしがれた民は待ち続けた、いや、待って待って待ち抜いた、歴史は動いたいよいよ平和への序奏が始まったと言ってよい、とまれこの黒人大統領の選出により世界が大きく変わってゆくに違いない。私はテレビの前で感動と興奮のなか称賛の拍手を送り続けた。


d0107950_22595111.jpg



大統領選に勝利した時の演説のなかに、「私は国民の声を大統領執務室に持っていきます」と
どこかの国の政治家に聞かせてやりたい言葉だ。
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-27 23:04

大    寒                    ルリビタキ

寒さ極る日々が続く、正月仕事始めよりだらだらとはしつつも幾分かの仕事もし、ここに来て久々の休日、陽だまりにいても風は殊の外冷たく、休息の一日となる、パソコンを打つ部屋の窓辺より見上げれば青空のなかの昼の月が如何にも冷え冷えとした情景なり。


d0107950_22211479.jpg


石川啄木

『こころよき 疲れなるかな 息もつかず 仕事をしたる 後のこの疲れ』

『こころよく 我にはたらく 仕事あれ それを仕遂げて 死なむと思ふ』


啄木の歌ほどではないが、私も少しは偉ぶってみたいと想う一日。
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-25 22:47

50周年               東京タワー

昨年末はそれなりに慌ただしく忙しいとは言いつつも、時間を取って記念すべき東京タワーを撮影・・・・。もうはるか遠い昔の事、赤坂のグランドキャバレーでボーイのアルバイトしながらの学校生活・・・・通ったり通わなかったり、はたまた遊びにふけったり、懐かしの東京・・・・真冬の陽だまりの暖かな日、あなたと待ち合わせの狸穴(まみあな)辺りのカフェーにて、黒のエナメルのヒールと薄紫のドレスそのいでたちは夜の蝶だ、煙草を燻らす昼下がり、揺れる煙の向こうの女人(ひと)コーヒーカップに残るルージュが悩ましく・・・・・ねぇ~聞いて・ねぇ~夜更けまで待っていたのよ・・・・と、体を寄せ香水が香ってくる髪をかき上げてはコーヒーを飲む・・・・学生であることを忘れた身も心もとろけそうな由々しき学生時代もあった。

d0107950_2332390.jpg



つくづくと わが世もふくる風の音に むかし恋しき埋火のもと

                                              『藤原定家』
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-19 23:12

於・街角

大正浪漫かな・・・・しっとりと誰をか待たる々昼下がり・・・・・冬の陽だまり足もとが寒く膝掛けをし、ちょいと・・・柳橋までお願いと粋な芸者衆が乗ったであろう人力車・・・・明治から大正昭和までの歴史が忍ばれる…・。
大正時代の後半にはこれまで明治時代からもそうであったように、市井に生きる人々の底辺には、何かがくすぶり続け官憲の弾圧にひたすら抗しながらも身を隠し、その自由獲得への情熱に我が思いを鼓舞し、大正デモクラシーを彩る様々な事件も起こり、愛憎の果てに自由とは何ぞや、その自由への恋愛の流行の走りもこのころであったろうか、女とは恋とは愛とはその熱情の性(さが)を、くるおしくも刹那に歌い上げた・・・・この時代に生きた女流歌人、与謝野晶子が頭から離れない。




d0107950_2226943.jpg

d0107950_22265819.jpg


「みだれ髪」そのものは明治時代の作品である。
             
           『与謝野晶子』

「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」

「みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしていませの君ゆりおこす」

「罪おほき男こらせと肌きよく黒髪ながくつくられし我れ」

「くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる 」

失敬先ほども記載した歌である

「春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ」
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-14 22:44

街角の風景

半日ほど時間を費やして、古き街並みを散策した。黒塀があり、漆喰の白壁、蔵造りというのがふさわしい、街並みがほんの少し残っている、そこの路地角を曲がれば、樋口一葉が、あるいは与謝野晶子が佇んでいるかのような錯覚に陥ってしまった。




d0107950_2351784.jpg

d0107950_236637.jpg

d0107950_2362563.jpg

d0107950_2364670.jpg

d0107950_23182131.jpg


「我れは女なり、いかにおもへることありとも、そは世に行ふべき事か、あらぬか」  『樋口一葉』

「春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ」   『与謝野晶子』
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-13 23:30

初仕事                街角風景

穏やかに新年が明けた、何はともあれめでたく新年を迎えることができた何より・・・・何よりである。週の初めより仕事に就くが、如何せん正月ボケと温泉ボケおまけに酒疲れと、甚だあきれた親爺である。四日ほど温泉に居た、うちの上さんとご一緒でしたので、色恋などはほど遠く、おまけに付属品の娘二人まで付いてきた、いや私が連れられてきたといった方が無難である。それにしても毎度の事ながら三人揃ってかしましいとはよく言ったもので、終日賑やか・・・・いや、甚だ喧しい・・・・・。言われているうちが花と、上さんに言い包められて私はまるで借りてきた猫だ・・・・・。そんなこんなの為か、仕事始めの一週間はだらだらとして何となく終わったようだ。




d0107950_21552433.jpg

d0107950_21552953.jpg


年の初めに友に呼ばれて、古き良き街並みを散策してみた、運動不足もやや解消された感じがする。夕刻にはやはり熱燗で一杯・・・・。

新しき年の始めに思ふどち い群れてをれば嬉しくもあるか 『 道祖王 万葉集 』
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-12 22:03

謹賀新年                   ウグイス

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。



d0107950_21291969.jpg



正月はうちの上さんと、その付属品を引き連れて、いや基、連れられて、温泉へ・・・・雪見酒に温泉は言う事なし先ほど無事に我が家へ帰って来た。

昨年も同じであったが、私の大好きな大伴家持の歌とその背景を雑学ではあるが紹介しておきたい。


新しき年の始めの初春の 今日降る雪のいや重け吉事  『大伴家持・万葉集』

万葉集巻末の最後の歌であったと記憶する、家持はこの時確か四十二歳、何らかの形で、左遷人事で因幡の国(元島根県)へ国守として下る・・・・その半年後の正月に歌った歌である。この後六十八歳で亡くなるまでの二十六年間一首の歌も歌うことなかったという。

また別件で

物皆はあらたまりたり。よしゑ、ただ、人は、古りにし宜しかるべし 『詠み人不詳 万葉集』

正月より硬い話で恐縮・・・・何はともあれ今年もご愛好のほどを厚くお願い申し上げます。
[PR]
by hiro-0941 | 2009-01-04 21:36