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キビタキ

六月の朝

 長梅雨かなあ~と、今朝の雨戸を開けながらどんよりとした空を見上げて呟き、遠く西の空には何やら鉛色の雲がまたどこかでゲリラ雷雨かな、お隣さんの庭先の紫陽花もそろそろ萎れ始めているし青梅もほどよく実り始めている。早く梅雨明けせぬかと思いながら除湿をしなくてはとエアコンのスイッチを入れ、このところ数年前からであろうか気象予報の中に線状降水帯の極めて危険な雨雲が次々に発生している、この地域は大変危険である。と、今朝も我が家のテレビからの放送が聞こえる。今年も大災害がなければと念じつつ先祖の仏壇に手を合わせ線香あげるのは何のことはない毎朝の日課でもある。

 何はともあれ先日やっとコロナのワクチン接種二回目が終わった、午後の一時三十分ごろに摂取し早くも夕方六時ごろには、三十七度近い熱が出始め左の腕も一回目とは違って痛みもかなりのものがある。ワクチン接種の日程が決まった時にかかりつけの医者より解熱剤を処方されていたのでそれを飲み、消化にもいいから少し温まるようにと上さんが作った、煮込みうどんに生卵を落とし食べた。が、しかし夜九時近い頃には三十八度を超えてきた、何か不思議な感じだ、熱が出るかもしれないと言われて、予防接種を受け必ず熱が出ると言うのは、自分なりに何かいかがなものかな、と何か変な感じだと思いながら重く非常にだるい体を横になれば早くも浅い眠りに入った。


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 翌朝方五時ごろ体が暑いのか熱っているのか寝汗なのか全身びっしょりと濡れている、こんな感じ子供の頃の風邪を引いた時以来かな。体温を測ってみるとどうやら平熱に近い三十六度七分になっていた、上さんが珍しく心配して着替えやらベットメイキングのようなことをしてくれフラフラもしているが著しく喉が渇きビールが飲みたいなどと言ったら何馬鹿なこと言ってるのと上さんが片付けているシーツを投げつけてきた。

 しばらくして上さんがどこかへいっている間に一杯飲もうと冷蔵庫を開けたらビールが跡形もなくなくなっていた。仕方がなく冷えたほうじ茶を結構飲んだ。体が異常なくらいに二倍も三倍も重くだるい、午前の十時半頃までよく寝た。二日目は驚くほどに腕の痛みもなく不思議と爽快であった。まあとにかく丸一日体のだるい日であった。ともあれオリンピックも経済的にも一日も早いコロナの終息を願うばかりである。



夭折の女流歌人作家でもある

     樋口一葉


『世の中の ひとの心に ならいけん かはるにはやき あぢさいの花』


『契りおきし 物ならなくに夕ぐれは あやしく人の 待たれぬるかな』


『夜もすがら 聞くともなしに聞てけり いおねぬねやの こほろぎの声』



# by hiro-0941 | 2021-07-04 18:50

半夏生

台風の接近にともなって梅雨前線を刺激し関東地方は大雨に十分注意喚起のニュース、今朝のテレビはどこのチャンネルに合わせても同じことばかり、この台風に何か供えなければと何年か前にご近所さんより頂いた鉢植えの半夏生。

表の玄関脇に置いてあるので取り込もうとした矢先ピカッ!ゴロゴロと激しい雷なんともいえないドキッとしてしまう、大雨かもしくは今で言うゲリラ雷雨の予兆なのか少し不安にもなる。

 少し大きめのこの半夏生の鉢をどうしたものかと思案しながら雨雲の行方などを見ていたら、斜向かいのお上さんが勝手口から覗きあら~半夏生少しづつ白くなってきましたね、内のはこの春に主人が何かで間違えたのか刈り取ってしまたんですよ、まったくねええと愚痴を言い始め。

 それを聞いていた新潟から孫を連れて里帰りをしている娘が、おばさん良ければ同級生がホームセンターの園芸部門にいるので手頃なものを探してもらいましょうかと、そんな話をしている最中にまた、激しくピカツ!ゴロゴロと全く嫌な季節になりましたねえ~と話しながら。お上さんが富浦から結構な魚が送られてきてコチとか太刀魚、ボタンエビだと思うが大きめなタコなども結構あるので今晩うちの主人と一杯いかがですかとお誘いを受け喜んで頂くことにした。

 いやいや晩酌がこの大雨の夜に斜向かいの親爺殿と飲めると恐縮何とも恐縮、うがあははあ~、なかなか良いものだ、秋田の銘酒北鹿なんと雪中貯蔵と言う代物、冷酒で頂くキリッとした飲みごこち、何とも例えようがないこれまた格別に美味い。まずは定番のいぶりがっここれがなければ始まらない、コチの刺身もコリコリしてこの食感も何とも言えず美味しいがしかして、さらに太刀魚の塩焼きの旨さはまた別格であろう。

 やはり鮮度の良さに勝るものはない。飲み始めて二、三十分もしないだろうか、親爺殿は物足りなく内の婆さんが居なければ向かいの爺様に頼んでくさやをやりたいのだがな、とこっそりと言い始めた。どうもこの向かいの爺様は、連れ合いを二十数年も前に亡くされて独り身なので夜中にこっそりとくさやを炙っているらしい、そう言われれば、朝仕事に出る時お隣の玄関前を通ればあれ何気に臭うかなと思う時がしばし納得がいった。梅雨が明けたら内の上さんと一緒に出かけてもらってまたやりましょうと、どうやら飲み終わる頃には、あんなに激しかった雨も雷も遠くへいったようだ。

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優しく降る雨の恋歌は心に残ります。


平安の歌人 和泉式部


『見し人に忘れられてふる袖ににこそ身をしる雨はいつもをやまね』


『あらざらむこの世のほかのおもひでに今ひとたびの逢ふこともがな』


『かくばかりしのぶる雨を人とはばなににぬれたる袖といはまし』



# by hiro-0941 | 2021-06-28 22:17

夏ジョウビタキ

八ヶ岳山麓もう夏になろうかというのに、ジョウビタキがオスメスともにいました。珍しいので写真を撮りました。

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 コロナ禍の凄まじいこの一年誰人も想像できぬ一年半であったと思いつつ、6月の初めに新型コロナワクチン接種を終えた、午後の1時半ごろの接種して翌二日間は腕に痛みがありかなり参ってしまった。そんな先頃のことである東京郊外武蔵野の面影残る街へ商用があり出かける。仕事そのものは取引先との日程の調整と現場確認のみなのでそんなに時間がかからない、去年の秋にもこの街に別件ではあったが秋刀魚定食の美味しい店に行った、今年もまた行くことにした。

 私の大好きな玉川上水よりだいぶ西に向かった先に大きな公団住宅街がある、その中に下町を思わせる小さな商店街があるもう街々の街路樹は新緑鈴懸の葉も新緑の盛りである見惚れてしばし散策をしていると、遠くでカッコウの声が聞こえる。どこかの森へ渡る途中なのかな、やはり武蔵野の面影残る街鈴懸の並木道もなかなか良い。

 私はここの並木道と銀座の並木道が大好きである銀座の並木道鈴懸の木はプラタナスといった方がオシャレなのかもしれない、などとさまざま思いつつ古びた定食屋に入った。秋刀魚定食の店の女将がもうかなりのご高齢なのかもしれない、彼女は注文を取り配膳のお手伝いぐらいで接客が専門らしいその女将の息子なのか娘婿なのか若夫婦が調理している。

 昨年伺った時はテーブルの客席がいっぱいでカウンター席について秋刀魚づくしの定食を食べた。ここは東京郊外築地よりはるか遠い街なのに鮮度のいい秋刀魚と、刺身をいただき大変満足をしたことがあり、また今回もこの時期にたまたま巡り合わせなのかちょっとした商用が舞い込みこの鈴懸の街路樹がある街にやってきたのだ。お店そのものはたいそう立派と言うわけでもない、こう言う言い方は大変失礼に当たるかもしれないが外見は古い長屋風の住宅の軒先にプレハブのようなものをくっつけたような作りでアルミサッシの引き戸に暖簾には「定食 高田」とあるだけだ。

 殺風景と言えばそれまでだが、私が昔通っていた築地界隈によくあるただの暖簾のみのお店である、いわゆる今時の派手な看板や写真パネルなどがない。店は四から五席の長方形のパイプ式テーブルと同じく丸いパイプ椅子カウンターのみで、カウンター席の脇には瓶ビールが冷やされたガラスケースがあり、惣菜の品がカウンターのガラスケースに並んでいるだけだ。カウンターやテーブル、サッシ窓などそこかしこに手直しがあるがもう四十年から五十年変わらぬお店ではなかろうか、お品書きはさほど豊富ではなく日替わり定食とそれぞれの惣菜を組み合わせての定食のみ殺風景と言って仕舞えばそれまでだが、何とも味わいのある店である。

 鰆の塩焼きがおすすめとのことでそれと新じゃがの煮付けを頂いたビールは流石に控えた当たり前の話である。それにしても何とも言えぬ美味さがある。田舎風お袋の味とでも言おうか。

 実は私は三十六・七年ほど前にもこの店に来ている、この商店街にはいくつかの飲食店蕎麦屋、ラーメン中華、定食屋、団子やなどがありなぜか知らないがこの店の暖簾を潜った。その時には今は高齢となった女将さんともう一人姉妹のいずれか二人で切り盛りしていたように思える。もう時効の許された話だが、その頃の時代は店の前に一時間以上も路上駐車していても何の心配もなくここの店の秋刀魚定食に刺身をつまみビールを一本飲んで杉並の支店まで帰ったものだ。もう許された話とお聞き流しください。

 グレーの少し沈んだ色の紬に割烹着の白がよく似合うご高齢になったお女将さんいつまでも元気でいてくださいとのご挨拶にて店を後にした。陽光降り注ぐ戸外にてまた鈴懸の木の木陰で携帯の電話をとれば、嗚呼、遠くでまたカッコウが鳴いている爽やかな風が心の中を通り過ぎ初夏の香りがする一日となった。


 

霍公鳥鳴く峰の上の卯の花の憂きことあれや君が来まさぬ


いづくには鳴きもしにけむ霍公鳥我家の里に今日のみぞ鳴く


                   万葉集 読み人知らず


# by hiro-0941 | 2021-06-20 13:06

じょうびたき♀

 令和二年の時この二月今年いちばんの寒気が入った昨日本当に寒かった、今年の冬は例年にない記録的な暖冬である。であるがゆえに例年どうりの寒気であってもこちらの老齢の身となれば記録的な寒さとしか言いようがなく甚だ寒い、人間あの暖かさに慣れてしまうと、これほどまでに体に応えるものかと、私も道理で年老いた壮齢を重ねし悲しけれ初老の部類となる恥ずるべきことではないが、何かしれぬ後ろ髪におもたさがあるような感じである。

 そんな二月の初旬、昔馴染みの吉祥に在住のご夫妻からお誘いがあり、今年の豆まきはちゃんと終わったろうからどうだ一杯やらんかと、全くこの寒さの中お前もどこへも行かずに一杯飲まないと頭がおかしくなるだろうと、「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」と、お前の今の心境だろうなあ~がっはがははと電話の向こうでまたその横では連合いの古女房がケタケタと笑っている。

 なんだもうどこかで飲んでいて酔っているのかと何故にいきなり若山牧水何んなのかな〜。 いつものしゃぶしゃぶの店より私が昨年暮れに見つけたあの樽酒がうまい店があるが、料理もそこそこではなくかなり美味い、サワラも刺身で提供してくれる。大ぶりの子持ちのぼたんエビもうまい。なんと言ってもあの女将がいい全くあの雰囲気は最高何かしら色気漂う、あの厳つい大将とは夫婦かな?いあや訳ありかもね、まあどうだろうね、酒の方は賀茂鶴の樽酒だがいいと思う。

 なんだかんだとまあぐだぐだ喋りまくり電話を切った。吉祥寺の店に向かう為家を出ると思いのほか街中の吹く風は暖かくダウンのコートは要らなかったかなア~電車に揺られその車窓からみゆる夕月の大きさに驚きもし、またその美しさにある種の感動を覚えた。今日は今年は何事か素晴らしき事ありそうな今年初めて何か良きことがありそうな予感。昨年末からこの正月中ごろにまで事務所のパソコンのトラブルが相次ぎ年末年始は全く疫病神に取り憑かれた最悪の年越しをしたゆえにこの二月になって何某かの思い入れも多くあろう。この夕月はまさに我が心に染み入るようだ。ビルの合間より消えては見える夕月をしばし食い入るように見つめながら吉祥寺へと向かった。

 昨晩はかなり飲みもしまた三人ほど追加で仲間が集まっての騒ぎとなってしまった。何やら所々記憶が飛んでいる年相応に慎まねばと反省、電車が無く友の家に泊まった。いやあ〜毎度のことなり。


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それにしてもトラツグミはどうしたものか、尉鶲だけだ。別件ではあるがいろいろとPCで検索していたら鷦鷯(ミソサザイ)は冬の季語だと驚きである。夏によく囀りを聞くのだが何故に冬の季語なのか調べてみたい。


『窓にさす 午後の日ざしに 心うきて 立ちいづる庭に みそさざい鳴く』

『部屋にまだ 灯のあるものを みそさざい 障子のそとの 竹に来啼ける』

                          「牧水」



# by hiro-0941 | 2020-02-11 11:32

尉鶲 ジョウビタキ♂

トラツグミには中々会えず取り敢えず尉鶲です。
尉鶲 ジョウビタキ♂_d0107950_19392046.jpg

トラツグミは万葉の昔から詠まれていました。


霞立つ 長き春日の 暮れにける わづきも知らず むらきもの 心を痛み ぬこえ鳥

                詠人    『戦 王・いくさのおおきみ



# by hiro-0941 | 2020-01-13 19:44