立春も過ぎ先日の豆まきで、また一つ歳を数え重ねた。湿った雪が節分に彩りを添えたのではなかろうか、一日で屋根に積もった雪が滑り降りてしまい、何とも淡い雪になってしまった。風邪気味気管支炎の体を押し近隣を散策したが、足もとがべちゃべちゃして早めに帰宅してしまった。山茶花に降り積もった雪景色なんぞを期待してしまったが・・・。くすんだ蝋梅が何故か一層寒さを誘った。風邪薬と一緒に雪見酒・・・・甚だ酒が苦い。これでは風邪はいつまでも治らん。
『夕されば衣手寒し高円(たかまど)の山の木ごとに雪ぞ降りける』
『我が恋はむなしき空にみちぬらし思ひやれどもゆく方もなし』
万葉集 詠み人知らず