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終  霜(しゅうそう)           メジロ

 四季は廻り来る、立春も過ぎ、ただ春を待つのみなのだが、昨夜からの雨も上がり今朝の爽やかな空気は、このオゾンがいっぱい含んでいるような、独特の匂いのする何とも云えぬ早春の感じがした。何せ二十年ぶりの寒さというからそう簡単には暖かくならない、朝同じ時刻なのに日差しが変わってきている。その穏やかな日差しを受けながら郊外を散策してみる、わが目に触れ感ずる草木木々は、蕾はあるもののまだ赤茶けた木肌色合いのまま、かたくなに冬の装いのままである。春を意識するという気配も感じず、ただ木漏れ日のみが幾分早春の感有りと云ったところであろうか。


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 『遠山に 日の当たりたる 枯野かな 』   高浜虚子
by hiro-0941 | 2008-02-27 23:43
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